戸田盛和:アインシュタイン16歳の夢

 

 評価:7点

 

アインシュタインって確かに凄い学者なんだけど、名前とかルックスとか含めてのブランドが確立されてるよなぁと。アインシュタインのポスターなんかもあるくらいですから。

そんな彼の生い立ちに単純に興味を持ったので読んでみました。

 

アインシュタインとは、ドイツ語で「一つの石」の意味

・幼い頃は、自分が話したことをもう一度繰り返して言う、喋り始めるのが遅かった

ガリレイが亡くなった年にニュートンが生まれ、マクスウェルが亡くなった年にアインシュタインがうまれた

ギムナジウム(中学と高校を足したもの)では記憶力が弱かった一方、数学や物理にはめっぽう強かった

ギムナジウムを中退。スイスのチューリヒの大学を受けるも不合格。スイスのアーラウで高校に編入・合格。

・この頃(16歳)に、「もしも光の速度で光の波を追いかけたら、光の波は止まって見えるだろうか?」という疑問を抱く

・大学の勉強はあまり熱心にやらなかったため、助手にはなれなかった。特許庁に就職。結婚し、2児を授かるも16年後に離婚。

・哲学者と数学者とで結成したアカデミーオリンピアで議論を交わす。特許庁で働きながら、こっそりと物理学の計算をする日々。

相対性理論を書き上げたのは大学を卒業して5年後の1905年。定職もなく子供も生まれている苦難の時代

相対性理論を着想したのはある朝ベッドで目を覚まして起き上がったときに、突然降ってきた

ニュートンは1667年に、微積分法や万有引力の法則などいくつかの大発見を1年間の間に行った。それは、ペストが大流行し、故郷の村に帰っていたときだった。

アインシュタインも、1905年のたった1年の間に光電効果ブラウン運動相対性理論といった大発見を行った。それも、特許庁時代に。

・あらゆる慣性系で光の速度は一定

・時間は絶対的なものではなく、光による信号の伝達を通じて相互に関係づけられる。時間は相対的=双子のパラドクス

・光は自然界の最高速度=光に追いつくことはできないし、光の波が止まって見えることもない