長嶋修:不動産格差

 

不動産格差 (日経プレミアシリーズ)

不動産格差 (日経プレミアシリーズ)

 

 評価:6点

 

初めて読む不動産本。

最初なかなか面白かったんだけど、途中から自社のホームインスペクションのセールスが始まったあたりからタイトルの趣旨と離れてきてイマイチなエンディングに。

 

・2040年の住宅価格は2010年に比べて46%下落するというシュミレーションもある

→人口の急減、少子高齢化によって若年層の社会保障負担が増し、資金余力がなくなる

・東京都心部の中古マンション価格動向は、日経平均株価と見事に連動している

・不動産価格は「の」の字を描いて波及する

→都心3区→5区→城南→城西→城東・城北

→東京→神奈川→埼玉→千葉

南関東圏で価格を上げたのはマンションのみ。戸建てや土地は横ばい

・35年ローンが終わる頃には日本の人口が3300万人以上減少し、65歳以上の人口が全体の40%になる

→国内不動産の価値が維持されることはあり得ない

・2022年問題→都内の生産緑地が一気に解放され、26万戸分の住宅用地ができる

・不動産選びは立地が全て

→駅周辺か鉄道沿線に集まって住む、自動車中心から鉄道中心の社会へ

・中古マンションの寿命は120年前後

→メンテナンスによってかなり変動する

・9割のマンションは建て替えできない

・タイル張りのマンションは要注意

・戸建て・・・東南角地が人気だが、旗竿地にも利点あり