NANIMONOにもなれなくても

久々にブログ書こうとして笑った。

一つ前のエントリーが2019年で、その時も転職のこと考えてる。

そして、今も転職の事を考えて、こうやって記事を書いている。

 

どうやら、転職を考えるようになると、ここに来るらしい。

そして、その波は定期的にやってくるらしい。

 

とは言え、そんな能天気な事を言っていられるのも、もう叶わない年齢になってきた。

来年で40歳。

管理職で、決して多くは無いが、そこそこの給料をもらっている手前、転職のハードルは高くなっている。

 

しかし、今、うちの会社は未曽有の不景気。

コロナの影響を最大限に被った、日本最大の銘柄と言っても過言ではない会社で。

ボーナスゼロどころか基本給すら下がってしまった。

 

若手の社員は、オッサンの髪の毛の様に無残にもボロボロと抜け落ちて、残ったのは白髪だけという有り様。

慣れない新規ビジネスに総動員され、四苦八苦しつつ、辛酸を舐めている。

 

まぁ、それでも今は良い。

僕は、下手に渦中の中心にいたものだから、内部事情が手に取るようにわかってしまった。

涙が出そうなくらいに無情で、だけどこの景気だと仕方が無いという話なのだが。

 

この5月くらいから、ずっと転職の事を考えていた。

残るべきか、去るべきか。

実際に、エントリーシートも出してみた。が、全て落ちた。

 

スタートアップも色々見てみた。

転職にまつわる本も何冊か読んだ。

給与は、本人の能力で決まるものでは無い。在籍する業界で決まる

と、書いてあった。

そう考えると、今の会社は、給料が上がる気配は無い。

 

そうやって、ぐるりぐるりと、気の赴くままに回遊してみて、いくつか分かったことがある。

 

①ああ、大手はもう受からないな、ということだ。

求められるスキルと、自身のスキルに乖離がありすぎる。

 

と、言うのも、自分がエントリーしようと思っていたポジションに、

最近、偶然にもそのポジションに8ight上で「転職しました」と通知が来て、見てみたら某●●庁のエリート官僚が転職してて。

ああ、こりゃ敵わんと思った。

 

②これから専門性を身に付けるには遅すぎる、という事にも気づいた。

今回を機に、これまでのキャリアでやってきた仕事を振り返ってみた。

自身がやってきた仕事は散漫すぎて、何が強みかはっきりしない。

 

③一方で、やりたいことはハッキリしてきた。

今の仕事で感じるフラストレーションと、自身が携わってきたことの掛け合わせで、クロスする領域に、自分のやりたいことを見つけた。

 

自分は常に、50歳・60歳の自分に恐怖を抱いている。

戦力外通告を受ける、受けなくても単に影響力だけで会社にいる、ということだけは絶対にしたくない。

というか、世の中の50代・60代って、何の仕事をしてるんだろう。

価値のある50代・60代ってなんだ?

そんなことばかり考えている。

 

そうなると、やっぱり専門性を身に付けた方が必ず良い訳で。

今の会社に属する限りはジェネラリスト養成になってしまう。

じゃあ、転職?・・・でも、もうポテンシャルで転職できる期間はとっくに過ぎてるよ・・・?

 

とか考えていた時に、ふと

「ああ、自分は、結局何者にもなれなかったな」

と思った。

 

つい最近まで、自分は何者かになれるかもしれないという期待をもって生きてきたけど。

諦めが遅すぎた。

こりゃもう、未だに安室奈美恵の服装を真似てしまう華原朋美のようなもんだ。

 

高校の同級生は、みんな何かしら、何者かになっている気がしてた。

けど、よく見るとそうでもなかったりする。

何者かになってるやつも確かにいて、自分はそっちに行きたかった。

けど、それはもう無理だった。

 

下剋上で這い上がって、そこまで行ってやろうと思ったけど、ここでストップせざるを得ない。

 

ただ。

だからこそ、自分は自分のやりたいことを、家庭が許すギリギリのラインまでやりたい。

そこそこの給料がもらえて、自分のやりたいことを実現して、その先でまた考えればいい。