36歳

つい先日、36歳の誕生日を迎えた。

 

ふと、10年前、26歳の頃を思い出す。

2008年。

その当時の写真を見返してみた。

僕は社会人3年目、2社目。

あの頃の僕は、将来に不安しか無かった。

最初の会社を飛び出して、マーケティングの業務を極めたいという野望も徐々に薄れかけ、何となく毎日くすぶっていた。

あの頃の自分と今とでは、見た目はそんなに変わらない。

だけど、精神的な豊かさは、多分今の方があるんじゃないだろうかと思う。

僕は、結婚をし、その後転職を2回した。

かけがえのない友人たちは、関係性もそのままだ。

 

時は経って、僕は少なからず成長した。

 

次に、10年後、2028年、46歳の自分を想像してみる。

まだ、46歳か、と思う。

うちの会社では、46歳でもバリバリプレイングマネージャーとして働きまわっている。

僕もそんな感じなのかな、と思ったりする。

今よりも、精神的に大人になっているだろうか。

見た目は、やっぱりおじさんになっているんだろうか。

多分、この後の人生で、別れも出会いもあるだろう。

僕も多少なりとも、考え方など変わるだろう。

だけど、おそらく人との関係性は変わらない。

 

フェスに行っていた仲間とも、これからも会い続け、

高校の同級生たちとも、これから飲み交わすのだろう。

 

これからの人生が、どのように進むか分からない。

僕は、今の自分の人生が、自分で決定したものではあるけれど、でもどこかで見えない糸に引っ張られているような感覚もある。

今、こんな仕事をしているなんて、僕はとうに想像できなかった。

 

だから、10年後、どうなっているか今考えるのは野暮にも思える。

 

けれど、一つだけ言えることがある。

来年生まれてくるであろう、子供のことだ。

人生は、大きく変わるに違いない。

これまで以上に、家族の存在が大きく、大切なものになる。

一方で、自分の時間は少なくなり、好きなこともできなくなる。

 

平成最後の夏は、自分優先の最後の夏だ。

 

来年の夏、僕は疲れ果てているのだろうか。

それとも、楽しくてしょうがないだろうか。

何れにしても、僕は、まだ36歳だ。

何でもできるし、いろんな考えを持つことができる。

 

36歳は、26歳の頃とは違う。

自分を俯瞰的に見て、決して無理することなく、挑戦していこうと思う。