今は戻ってこないから

週末に子どもと過ごす。

4歳と0歳の子ども。

 

公園に行ったり、習い事に付き添ったり、外食したり。

何でもない日常が過ぎていく。

 

今日は、祖父母と外食して、芋掘りに行って、お祭りに行って、祖父母の家に少し遊びに行った。

迎えに行くと、帰り際に、

「じいじ隊長!ではまた今度!」と言って、手をおでこに当てて敬礼。

その後自転車に乗り込もうとした時、おもむろに祖父に抱きついた。

その後、祖母にも抱きついた。

 

ではまたね、と言って自転車に乗り込み家路に就く。

 

雨が降りそうな夕暮れ。

街は赤く染まって、公園には多くの親子が遊んでいた。

 

今は、もう戻ってこない。

子どもも、多分今日のことはすぐに忘れる。

家に帰ってきたら、何事もなかったかのようにウルトラマンを貪るように見ていたから。

 

僕も歳を取る。

息子も歳を取り、妻も祖父母も歳を取る。

今は、もう戻ってこない。

 

そんな素晴らしい今日という日が、過ぎ去っていくのは仕方がない。

だから、全力で今日を生きようとするんだけど、そんなに頑張れない。

というか、全力で子どもを愛する、今の時間を1秒たりとも無駄なしないなんて、どうやって良いか分からない。

 

子どもだって、妻だって、多分そこまでは望んでない。

今という日が過ぎて、その日が良い日だとしても、そうでなかったとしても思い出は作られていくのだ。

 

この無常の流れに抗う唯一の方法は、多分、自分自身が元気に過ごすということなんじゃないかと思う。

今に集中するためには、よく寝て、よく運動して、ストレスを溜めないことだ。

だから、酒飲んで夜更かしして体調悪いまま日々を過ごすのは本当にもったいない。

 

子どもと過ごす時間こそ、体調を整えて、その時間に集中できる自分を保っておきたい。

休みだから酒飲む、は勿体ない。

平日だから酒飲む、だと仕事に支障をきたす。

 

じゃあいつ飲めば?の答えは、人と飲む時だけにするということなんだろう。