今年の年末年始休暇も終わった。
そもそもの期間も短かかったし、ずっと家に居てほぼ子供の世話しかしてないから、全く休めた気がしない。
けど、何故か、とても良い、年末年始休暇だった。
実家にも帰ってない。
おせちも食べてない。
箱根駅伝も、紅白も見てない。
初売りにも行ってない。
まとまった時間で、考え事したり本を読んだりもしてない。
なのに、妙な充実感がある。
その理由は何なんだろうか?と考えると。
多分、1月1日が、とても充実していたからだと思う。
その日、僕は朝6時に起きてランニングウェアを着て、初日の出を見に近所の田んぼへと走り出した。
静謐な朝焼けの時間。
目当ての橋の上には、すでに何人かの人が居た。
そろそろ朝日が昇る頃。だけど、その橋を過ぎて、もう少し眺めの良い場所を探す。
高台は無い。
だから、田んぼのど真ん中を確保した。
風がめちゃくちゃ強いし、汗も冷えてきて寒くなってきた。
そんな中で、極上の初日の出を見ることができた。
これまでに見たことのない、とても美しい日の出。
それを見れただけで、この年末年始休暇は最高のものになった。
それに拍車をかけたのは、その日、息子と公園に遊びに行って、しこたま動いたこと。
連日、ふるさと納税やら親からの仕送りで美味しい自宅ご飯を食べれたこと。
かわいい赤ちゃんとスキンシップできたこと。
そう、大好きな家族と、時間を過ごせたこと。
たったそれだけなんだけど、振り返るととても良い休暇だった。
全然休まってないし、何なら早く会社が始まった方が自由を感じれるんだけど。
そんな中で、昨年末に酔っ払って書いたエントリーの最後、今年の抱負とか書いてあって。
酔ってたとは思えないほど、自分でも良いことが書いてある。
特に「子どもの成長こそが、今という時間の全て」という言葉。
いや、この年末年始に特に感じたけど。ほんとそれなんだよなぁ。
結局、今という時間は自分にとって過ぎゆく瞬間の連続でしかない。
この歳になれば、すごい刺激があるわけでもなく、ある意味人生の安定飛行に入ってる状態でもある。
毎日楽しいし、辛いこともあるし、痺れるシーンもあるし、チャレンジや冒険もあるけれど。
その結果として、自分が何を残せているか?というと、子ども以上のものは残せないわけです。
結局仕事で残せるものは、時間と共に風化していくものばかり。
流れていく時間、それは自分の人生が確実に摩耗していく時間。
その中で唯一確実なのは、自分が仕事で何かを残せる、ということ以上に、子どもが成長するという事実だけだ。
これは、圧倒的に確実。
そして、その時間は二度と戻ってこない。
自分は人生において、「何かを作ること」を最も大切な価値観であると捉えている。
それであれば、その最優先事項は、子どもの成長であることは自明だ。
だからこれからの人生において、自分の仕事の都合で子どもに負担や迷惑をかけること、可能性を狭めてしまうことは極力排除したい。
子ども優先、仕事優先とかではなく、子どもが大前提にある中で、どれだけ仕事できるか、ということ。
これは貫きたい。
そうで無いと、自分の生きる意味や価値観をないがしろにしてしまうことになる。
そんなことを考える2024年頭所感でした。